広島カープブログ

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     広島のドラフト2位・薮田が“秘密兵器”に指名された。16日、マツダスタジアムでの一軍練習に参加した右腕に、緒方監督は「しっかりと一軍の雰囲気を味わっておいてくれ」と声をかけた。その言葉に込められた意味は、ただ一つ。近いうちに一軍デビューするための準備をしておけ??というメッセージに他ならない。

     二軍では申し分ない成績を残している。6試合に登板し3勝1敗、防御率1・67。13日の阪神戦では6回1失点で10三振を奪う快投ぶりを披露した。薮田も「投げているボールに手応えはある。二軍で結果を残せて順調に来れている」と話す。

     このまま大瀬良が中継ぎで起用されるようなら、先発が一人足りなくなる状況がくる。畝投手コーチも薮田の扱いに関しては「今日明日は練習参加だが、可能性はある」と含みを持たせており、先発ローテーションの谷間に昇格即先発があっても不思議ではない。

     この日の一軍練習では「緊張感が全然違う。同じ練習でも変な汗が出てきますね」と二軍との違いを実感するとともに、大瀬良にスライダーの握りの助言をもらうなど充実の時間を送った。「早くここでプレーしたいと思った」。薮田が一軍デビューに向けて着々と階段を上っている。

     広島・丸佳浩外野手が15日、チームの休日を返上し、マツダスタジアムで汗を流した。午前中に約2時間、屋内でトレーニングやマシン打撃を行った。

     今年の交流戦最終カード、14日までのソフトバンク3連戦では計14打数5安打2打点、2本塁打と、不振から復調への兆しを見せた。

     「結果は出したいが、結果うんぬんよりも、自分のやるべきことをしっかりやること。それに結果が付いてくれば」と表情を引き締め、リーグ再開となる19日・DeNA戦(横浜)を見据えた。

     ほかには鈴木誠、梵、松山らも休日返上で球場に姿を見せた。

     テコ入れの引き金となりそうだ。

     交流戦を9勝9敗で終えた広島。交流戦全体でこそ7位だが、セに限れば2位。リーグ最下位ながら、首位巨人と4.5ゲームと差を縮めた。

     その一方で悪化の一途をたどっているのが投手陣だ。交流戦前は2.83だったチーム防御率が、現在は3.15。交流戦の同3.98は12球団中9位だ。この日(14日)も先発の福井が四回途中7失点と打ち込まれ、パとの戦いを経て投手陣がいよいよボロボロになってきた。

     中でも目を覆わんばかりなのがリリーフ陣。競った場面で頼りになる中継ぎに乏しく、35敗中13敗が彼らの黒星だ。先発ローテの大瀬良をリリーフに回す奥の手も効果なく、2試合で4失点。配置転換成功どころか、ますます自信を喪失させてしまった。やることなすこと裏目に出ているのだから、打つ手もない。

     そこで浮上するのが佐々岡二軍投手コーチ(47)の一軍昇格だ。現役時代に138勝(153敗)を挙げ、07年に引退。その後は解説者を務めていたが、今季から自身初となるコーチ就任。広島の二軍は一軍とは対照的にウエスタンリーグの首位に立ち、チーム防御率2.29はリーグ2位の好成績だ。そんな実績と手腕を松田オーナーも高く評価しており、次期監督候補とも言われている。

    「一軍の畝投手コーチは引退後はスコアラー一筋21年。動作解析のプロフェッショナルとして他球団から恐れられていた。それだけに昨季、一軍投手コーチ兼分析コーチに配置転換となった時は、チーム内からも疑問の声が出たほど。球団としては『これまで培った分析力を生かしてほしい』ということだが、投手コーチ兼任ではどっちつかずになりかねない」(広島OB)

     切り札の一軍昇格が現実味を増している。

     広島が息を吹き返してきた。14日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)は2―7で敗れたものの、1、2戦目を連勝したことで8連敗中だった敵地での鷹戦を勝ち越しで終えた。これで交流戦は9勝9敗となり、2009年以来となる5割でのフィニッシュに成功。緒方監督は「うちはリーグ最下位で借金は『7』ある。交流戦どうこうよりも一試合一試合戦っていってオールスターまで借金を一つずつ返していく」と気を引き締めた。

     ただ、チームは巻き返しへ向けて手応え十分だ。というのも今回の交流戦ではセ・リーグの各球団が軒並み、パ・リーグ相手に黒星を重ね、14日もセは8年ぶりの全敗だった。その影響で首位・巨人でも貯金がわずかに「2」というありさま。しかし、そんな状況が5割で乗り切った広島にとっては“追い風”になる。依然として最下位ではあるものの、首位までのゲーム差は「4・5」。それだけにチーム関係者は「今まで苦手にしていて毎年のように失速していた交流戦でセの他チームと差を詰めることができたのは大きい」とニンマリだ。

     戦力絶大のソフトバンクに交流戦で勝ち越したのは広島だけということもあり「中継ぎなどに不安もあるが、セ・リーグで一番調子がいいかもしれない。勢いを持ってリーグ戦再開に臨める」(球団関係者)とセ同士の戦いに自信を深めている赤ヘル。交流戦でのセ・リーグの“窮状”に乗じて浮上なるか。

     これまで1番を任されてきた田中広輔(25)だが、10日の西武戦で7番に降格すると、満塁から走者一掃の適時二塁打を2本。1試合6打点と爆発した。12日のソフトバンク戦でも二回に先制2ラン。13日現在、規定打席回数以上だとチームトツプの打率.286をマークしている。

    ■適応能力

     JR東日本の恩師・堀井哲也監督が言う。

    「遊撃の守備力が安定していたから入社してすぐにレギュラー。年間110試合、オープン戦も全部出しました。調子が悪くても悪いなりに1、2安打するとか、能力を発揮できる実戦派。12年、13年と全日本メンバーに選ばれたんですね。私はコーチで帯同したんですが、海外遠征でみんなが食事や時差などの環境の変化に苦しむ中、ビクともしなかったのは田中くらい。たくましさを感じましたね。順応、適応能力が高いんです」

    ■サラブレッド

     巨人の菅野智之とは高校、大学の同期。2番目の弟・俊太は現在、東海大主将を務める。東海大相模出身の父・正行さんも1年時には2学年先輩の巨人・原監督と汗を流し、2年で甲子園に出場した。巨人戦前に田中が原監督に挨拶に出向くと、「お父さん元気?」といつも聞かれるという。巨人と縁深い環境だった。

     堀井監督は「関東生まれ関東育ち。巨人への憧れはあったでしょう。でも社会人2年目にある程度自信を持てたことで、どこのチームでもプロで戦いたいと考えが変わったみたいですね。私が言ったのは『縁があったチームに行きなさい』ということ。広島は若い選手を我慢強く使ってもらえる。良かったと思いますよ」とエールを送る。

    ■料理男子

     中学時代、毎朝5人兄弟全員の弁当を作っていたこともあるという「料理男子」。得意料理はオムライス。

    ■まっすぐ

     東海大相模で1学年先輩の元巨人・田中大二郎氏(現・巨人球団職員)が証言する。

    「入学早々、広輔が『ボクもプロに行きたいんです!』と言ってきたのを覚えています。まっすぐなヤツだなというのが第一印象。ボクらの代でも2年生でレギュラー。一緒に春の甲子園に行きました。肝心の3年生の時にあまり活躍できずに東海大へ。そこから連絡が途絶えた。ボクが巨人の二軍にいるころ、JR東日本と対戦したプロ・アマ交流戦で久しぶりに再会。『おまえ、何で連絡してこねえんだ!』と広輔に言ったら、『ずっと相談したかったけど、大二郎さんは巨人の選手だし、連絡しづらかった。ボクもプロに入ったら連絡しようと思っていた』って。おまえ、まっすぐなヤツだなって笑いましたね」

    ■イチローの恩師

     期待が大きいだけに、広島首脳陣の目は厳しい。オリックスのコーチ時代に、あのイチロー(マーリンズ)の打撃を開眼させたことで知られる広島の新井宏昌打撃コーチは「今年2年目。数字だけ見ればよくやっている」と前置きした上でこう言った。

    「低めの変化球の見極めができていない。追い込まれて振ってしまうのは仕方ない。でも田中は早いカウントでも振ってしまうことがある。昨年も3割弱(.292)だったでしょう。そこを克服しない限り、常時3割以上は打てないし、打者として先には行けない。大きな課題です」

     自身も名遊撃手だった石井琢朗守備走塁コーチが指摘する。

    「鉄砲肩ではないから足を使って守れと。あとは状況判断について、毎日口うるさく言っています。ボクと同じ左打ちでショート。経験談を話して取捨選択し、いいと思えば実践してくれればいいんだけど、田中は『はい』と返事はするけど、聞き流しているところがある。アマチュアで場数を踏んでいるだけに、ずぶといなと思いますね」

    ■伝説スライディング

     闘志あふれるプレーが持ち味。同学年で二塁手の菊池涼介は「入団前、(漫画)ドカベンの土佐丸高校ばりの“殺人スライディング”をする気合の入った選手が入ってくるってチームで話題になった」と証言。高3夏の神奈川大会決勝の桐光学園戦だった。本塁のクロスプレーの際に、ド迫力スライディングで相手捕手を負傷退場させてしまった。

    「そんなこともありましたね。どうしても甲子園に行きたかったんです」と本人は苦笑いするが、前出の堀井監督は「厳しい試合では田中のようなガッツが必要になる」と言う。「これまでの野球人生で大きなケガをしたことがない」と胸を張る男が、低迷するチームを浮上させるキーマンになる。

    ▽たなか・こうすけ 1989年7月3日、神奈川県厚木市出身。東海大相模、東海大を経て、JR東日本からドラフト3位で広島入団。12年都市対抗野球では若獅子賞を獲得し日本代表。172センチ、81キロ。右投げ左打ち。年俸2200万円。家族は夫人。

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