広島カープブログ

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     巨人・福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していたことについて、野球評論家の北別府学氏が6日、「残念極まりない」と、プロ野球OBとして痛切な思いをブログに記し、自らが経験したある出来事を明かした。

     北別府氏はプロ野球が終盤で盛り上がっているこの時期、特に出身チームの広島がCS出場をかけて頑張っているときに「本当に残念で残念でたまらない」と、冷水を浴びせるようなニュースに顔をしかめた。

     そして、自らの現役時代のある出来事を記した。

     知り合いに広島の繁華街のクラブへ連れていかれたところ、先客が北別府氏を見るなり「同席していると思われたら迷惑になるけぇお先にな」と入れ替わりに店を出ていった。後で聞くと、その先客はある組の親分だったという。

     「この様に私達だけでなく周りの方も現役の野球選手は疑惑を持たれるようなことは絶対にいけないという認識を持っているはずなのに」と、組の親分でさえプロ野球選手を疑惑から遠ざけようと気遣ってくれた経験を、あえて明かした。

     プロ野球界はかつて、「黒い霧」事件でファンの信頼を失った苦い経験がある。だからこそ北別府氏は「軽はずみでやってしまったのだろうが、法に触れることを絶対にしてはいけない」ときっぱり断罪した。

    ◆ 高校、大学と二度のチャンスにプロ志望届を出さず……

     大混戦のセ・リーグは、ヤクルトが14年ぶりの優勝。3連覇中の巨人は2位を確定させ、CS進出がかかる3位を阪神と広島が争う。開幕前は優勝も狙えるとされた広島だが、いまひとつ波に乗れず。和田豊監督の退任が報じられた阪神を追いかける、崖っぷちの戦いが続いている。

     その広島で、新人の昨季からショートを守るのが田中広輔だ。2014年度の新人王はチームメートの大瀬良大地に奪われたものの、大学、社会人を経た即戦力として期待に応えるプレーを披露。今季も開幕からショートを守り続けている。
     
     田中は、1989年7月生まれの26歳、神奈川県厚木市出身。父親は原辰徳監督(巨人)の高校の後輩で、寮では同部屋だったという。そんな父親の影響で野球を始め、厚木市立依知中学校時代は、硬式クラブ「相模ボーイズ」でプレー。中学卒業後は、父親の母校・東海大学付属相模高校へ進学した。なお、弟・俊太も東海大相模高を経て、現在、東海大学4年。俊足の内野手としてドラフト候補に挙がっている。まさに、野球一家である。

     東海大相模高では2年春の甲子園に出場。同学年の菅野智之(現・巨人)とともに、投打の柱として注目を集める存在となっていく。しかし、1学年下にスラッガー・大田泰示(現・巨人)を擁し、優勝候補の一角として臨んだ3年夏の神奈川県大会は準優勝。試合後、190センチ近い大田が泣き崩れるのを、170センチそこそこの田中がしっかり抱きとめる姿が印象的だった。

     2007年秋のドラフト。「高校生BIG3」の中田翔(大阪桐蔭高→日本ハム)、唐川侑己(成田高→ロッテ)、佐藤由規(仙台育英高→ヤクルト)に、同じ神奈川県から横浜高校のショート・高浜卓也(阪神→ロッテ)が1位指名を受けた。田中にもプロという選択肢はあったはずだが、「親が大学には行っておけと言ったので、プロ志望届は出しませんでした」とのこと。なお、この年、丸佳浩(千葉経済大付高)が広島の3位(実質は2番目)指名を受け、先んじてプロの世界へ飛び込んでいる。

     東海大に進学した田中だが、2年生からエース格となってドラフト候補と騒がれ続ける菅野とは、やや差がついてしまう。ようやく結果が出たのは、最終シーズンの4年秋。自身最高打率.375でリーグ首位打者を獲得し、10盗塁をマークした。しかし、ここでも、プロ志望届は提出せず。「監督と『これだけの成績を残せたらプロへ行っていい』という約束があったんです。それをクリアできなかったので」ということで、ずっとすすめられていた社会人に行くことを決めた。

     2011年秋のドラフトは、巨人と日本ハムの1位指名を受けた菅野をはじめ、大学生選手が豊作といわれた。広島は野村祐輔(明治大)、菊池涼介(中京学院大)らを指名。4年秋にして伸び盛りの時期を迎えた田中は、JR東日本に入社した。


    ◆ 社会人での成長と経験を生かし、CS、そして、その先へ――

     成長を続ける田中は、1年目からショートのレギュラーを獲得。安定した守備、パンチ力を兼ね備えた打撃、俊足を披露し、2012年の都市対抗では準優勝に貢献。新人賞にあたる「若獅子賞」を受賞した。なお、敢闘賞にあたる「久慈賞」を受賞したのは、同期入社の吉田一将(現・オリックス)だった。

     シーズンオフには駅員業務にも就きながら、社会人ナンバーワン遊撃手へと成長を遂げ、2013年秋のドラフト3位で広島が指名。社会人野球の魅力を知り、「このまま社会人で終わってもいいかな」と思うこともあったそうだが、「完全にプロをあきらめたわけではなかったので、指名されて本当に嬉しかったです。ようやく、この世界に足を踏み入れることができる!と思いました」と振り返る。

     プロ1年目の2014年は、3月29日の開幕第2戦でデビュー。110試合に出場し、打率.292、10盗塁、9本塁打。数字とともに評価されるべきは、8月、9月と2回も打球を食らう「顔面流血事件」に見舞われながら、短期間で復帰して試合に出続けたことだ。本人は「(首脳陣に)慌てるなとは言われましたけど、検査は異常なしでしたから。試合に出続けたおかげで、ホームラン9本も打てました」と笑顔で振り返ったが、並大抵のことではない。球歴はエリートながら、ど根性の持ち主である。

     今季は「2年目のジンクス」なんのその。開幕戦から出場し、規定打席に到達して打率.275。ショートでの失策22はリーグ最下位だが、補殺はダントツ1位。失策は守備範囲が広がったことによる成長過程と見る向きもあり、評価は揺るぎない。
     
     9月12日の阪神戦では、延長12回、左中間に放った飛球が、ビデオ判定で三塁打に。2日後の14日、「審判団による誤審。本塁打だった」と日本野球機構が謝罪する異例の事態となったが、「結果は変わらないし、仕方ないですよ。人がやることですしね」と神対応。ルックスもよく、カープ女子からの人気も絶大だ(既婚であるが)。

     ペナントレース残り1試合で、3位の阪神とはゲーム差なし。1試合も落とせない状況だが、「負けたら終わりのトーナメント」社会人野球を経験してきた田中に、無駄な気負いはないだろう。まずは、CSの舞台、そして、その先へ――。高校でも大学でも、社会人でも届かなかった頂点へと、チームを押し上げていく。

    文=平田美穂(ひらた・みほ)

     ◇セ・リーグ 広島6―0阪神(2015年10月4日 甲子園)

     7日の中日戦(マツダ)に向けて、広島・畝投手コーチは投手総動員令を発動した。

     「最後はみんなで行きます」。注目の先発は中4日で最多勝のタイトルが確定した前田健が最有力視され、同コーチも「考えた中でいろいろあります。みんなにまだ伝えていないんで」と否定はしなかった。この日、9回途中まで投げた黒田の中2日での登板についても「ベンチ入りはあり得ます」と明言した。

     ◇セ・リーグ 広島6―0阪神(2015年10月4日 甲子園)

     広島の投打ががっちりとかみ合い阪神に快勝。勝たなければクライマックスシリーズ(CS)への道が断たれる大事な試合を制し、3年連続のCS出場に望みをつなげた。先発の黒田は8回1/3、126球を投げ8安打、無失点で11勝目。今季阪神に負けなしの4勝目とした。


     広島は4回、先頭の菊池が中前打で出塁し、松山が藤浪の変化球にうまく反応し、右翼ポールを巻く7号2ランを放ち先制。さらに2死から田中が四球、安部が左前打を放ち、左翼のマートンがもたつく間に二塁へ進んだ二、三塁で石原が右前へタイムリーを放ち4―0と突き放した。さらに6回、代わった能見から田中が8号2ランを放ち突き放した。

     この日が最終戦の阪神は5回に1死一、二塁、6回にも1死一、三塁とするが、ともに併殺で好機をつぶしてしまう。9回にも1死一、三塁とするが、2番手・中崎に封じられ、70勝71敗3分けで3年ぶりの負け越しが決定した。

     阪神先発・藤浪は5回、95球を投げ5安打4失点で7敗目(14勝)。勝てばリーグトップの広島・前田健の15勝に並んだが、及ばず。また、奪三振数は5個を加えリーグトップの221に伸ばしたが、今季投球回数は200回目前の199に終った。

     CS進出の行方は、7日の広島の最終戦となる中日との試合に持ち越されることになった。広島が勝てば3年連続、引き分け以下なら阪神の3年連続のCS進出が決定する。

     【球界ここだけの話】

    「2キロ痩せて、今は107キロ。調子はいい」。1月の入団会見と変わらぬ笑顔で広島の左腕マイク・ザガースキー投手(32)がコンディションを説明してくれた。

     今季、ここまで1軍では19試合に登板し、15回で13安打5失点(自責4)、防御率2・40。開幕当初は貴重な中継ぎ左腕として期待されたが、外国人枠の問題もあり、1軍に定着することができなかった。

     現在、1軍にはブラッド・エルドレッド外野手(35)、ライネル・ロサリオ外野手(26)、クリス・ジョンソン投手、デュアンテ・ヒース投手(30)と外国人枠には4人がガッチリとはまっており、ザガースキーのつけいる隙はないのが実情だ。

     それでもこの日はキャッチボールにランニングなどで汗を流した。助っ人たちがけがをしない保証はどこにもない。いつ呼ばれてもいいように準備を怠らなかった。

     「ニグンもよかったが、もっとイチグンでプレーしたかった」

     開幕1軍こそ果たしたが、2軍暮らしが長かった。朝は午前5時過ぎに起きて、由宇で試合をこなし帰宅は午後6時。1軍の試合をテレビでやっていれば観戦し、同9時には床についた。楽しみは米国にいる5月に誕生したばかりの長女・ブライスちゃんの姿をライブカメラで眺めることだ。

     8カ月に及ぶ生活で日本語も少しばかり上達したようで、帰りのタクシーを呼ぶ際には「ザガースキーサンデス。タクシーイチダイ、オネガイシマース」と流ちょうに話した。置かれている立場は、シーズン前の予想とは違っただろうが、持ち前の明るさを失わないのが癒やし系ポッチャリ左腕のいいところだと思う。(玉木充)

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