広島カープブログ

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    2015年03月

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     「DeNA7−6広島」(31日、横浜)

     広島・今井啓介投手が今季初登板。3回無失点と好投した。

     6−7と1点差に迫った五回から登板。七回2死から1四球を与えただけで、ほぼ完ぺきな投球を見せた。

     「気持ちをしっかりつくって入れた。ボール先行で慌てないよう先手を打った。安打は打たれてもいい、ストライクを先行させないと、と黒田さんにも聞いた」と、納得の表情を見せた。

     昨年は中継ぎとしてわずか11試合登板で防御率6・35に終わった右腕。試合は6−7で敗れたが「昨年は情けなかった。こういうスタートが切れてうれしい」と前を向いた。

     大リーグから8年ぶりに復帰した広島・黒田博樹投手(40)=前ヤンキース=が、29日のヤクルト戦(マツダ)で今季初先発し7回5安打無失点、日本では2007年9月27日・ヤクルト戦(広島)以来2740日ぶりの勝利を挙げた。『カープ女子』で過熱中の広島フィーバーは右腕の加入で大爆発。24年ぶりリーグ優勝を期待して、本拠地マツダスタジアムの年間予約席8300席が初完売するなど経済効果を生み『クロダミクス』とまで呼ばれ始めているが、そこには3つの落とし穴があるのだ。 (宮脇広久)

     空前絶後の大フィーバーだ。試合後、黒田がお立ち台へ歩みよると、3万1540人の観客は総立ち。感極まって号泣するファンが大型ビジョンに映し出された。

     黒田は「球場が(チームカラーで)真っ赤の中で投げる経験は今までなかったので、うれしかった」と感激。だが「ちょっと複雑でした。自分は引退するのかな、というくらいでしたから」と戸惑いを隠せなかった。

     1974年の伝説的な長嶋茂雄氏の引退セレモニーもかくや、と思わせる異様なムード。右腕は広島の地で“神格化”されつつあるからだ。

     広島労働局は26日、長時間労働の抑制を目指して発表した『ひろしま働き方改革』の中で、県内各企業がカープ公式戦の本拠地開催日を“ノー残業デー”とすることを提案。試合のある日は定時に退社して応援に行こうというわけだ。

     同県内で50−60%のシェアを持つとされる地元紙『中国新聞』は、公式戦開幕の27日、「カープで地域を元気に」との見出しで社説を掲載。経済効果について「早くも『赤ヘルミクス』『クロダミクス』などと呼ばれる」と紹介。29日付の同紙には『広島マツダ』『広島スバル』『広島トヨペット』とBMWを取り扱う『バルコム』ら、普段はライバル関係にある地元企業の連名で、1ページ丸ごとの応援広告が掲載された。この活況のご本尊は、黒田だ。

     広島・鈴木清明球団本部長も目をパチクリ。「ここ数年、カープ女子じゃ、カープ芸人じゃと盛り上がっていたところへ、黒田が戻ってきてくれて勢いがついた。こんなことは今後2度とないと思う」と頬をつねりそうな面持ちだ。

     昨季まで12球団最長の23年間にわたってリーグ優勝から遠ざかり、今季できなかったらいつするの? という雰囲気だ。が、過度の期待は足かせになる。「優勝しか許されないようなムードがプレッシャーにならなければいいが。特に黒田にかかる重圧は想像を絶する」(球団関係者)と心配する声が上がる。

     無理もない。チームには大きな期待に追いついていない部分がある。先発陣は前田、黒田、28日に1安打完封勝利を挙げた新外国人ジョンソン(前ツインズ)、大瀬良、野村らで盤石だが、中継ぎ陣が手薄なのだ。

     一岡は昨季痛めた右肩に不安を抱える。来日2年目の守護神ヒースもこの日、1点リードの9回に登板し、自身のけん制悪送球などで1死一、三塁とされるなどばたついた。リードを終盤にひっくり返されるケースが頻発する可能性がある。

     打線も主砲エルドレッドの戦線離脱で得点力が低下。2勝1敗と勝ち越した開幕3連戦も2点、1点、2点。計5得点はヤクルトと並び12球団最低タイだ。『クロダミクス』の期待が高ければ高いほど、裏切ったときの反動が大きそうだ。

    ◆ 捕手としての技術はまだまだ発展途上

    春季キャンプに臨むに当たり「開幕マスク」を奪い取ることを堂々と宣言した会沢翼(広島)。その言葉通り、会沢は開幕スタメンを勝ち取った。

     昨季は石原慶幸に次ぐ65試合に出場し、今季はレギュラー奪取が期待される。会沢が評価されているのはパンチのある打撃力だ。昨季は10本塁打をマーク。本塁打率(本塁打1本を打つために必要な打数)はなんと17.90。10本以上の本塁打を記録した日本人選手の中では中村剛也(西武)に次ぐ12球団2位である。

     本来、守備面が重視される捕手が打撃で貢献できれば、チームに大きなアドバンテージを与えることになる。だからこそ、チームやファンが会沢にかける期待は大きい。ただ、その本分である守備においては、会沢はまだまだ発展途上だ。

     キャッチング、スローイングの正確性では石原に及ばず、リードの偏りを指摘する声も時折聞かれる。経験が求められる捕手というポジションゆえ、当然ながら学ぶべきことは多い。

     とはいえ、捕手を育てるのはバッテリーコーチや先輩捕手だけとは限らない。多くの経験が必要な捕手はレギュラーを勝ち取るころには比較的年齢が高くなる傾向がある。加えて「リード」という言葉のイメージもあってか、ベテラン捕手が若い投手を育てる図式をイメージしがちだ。しかし、過去にはベテラン投手が若い捕手を育てた例も多い。

    ◆ 江夏豊が育てた大宮龍男、山田久志が育てた中嶋聡…

     20世紀最高の投手とも呼ばれる江夏豊(元阪神他)は1981年に移籍した日本ハムで大沢啓二監督から「大宮龍男を一人前にしてほしい」と直々に請われた。豪腕のイメージが伴う江夏だが、晩年は変化球を巧みに使い分ける投球術こそが真骨頂。江夏から徹底的に配球を鍛えられた大宮は、この年から一気に出場機会が増え、リーグ優勝も経験。レギュラー捕手へと成長した。

     阪急一筋20年、サブマリン投法・山田久志がかわいがったのが中嶋聡(現日本ハム)だ。阪急入団当初、キャッチング、スローイング、リード、すべてが未熟な中嶋だったが、山田はその強肩にほれ込んだ。投手が気持ち良く投げられるよう徹底してキャッチングの指導を行い、実戦では納得するサインを中嶋が出すまでうなずかず配球を覚え込ませた。

     1988年、自身の引退試合であり阪急ブレーブスとしての最後の試合には、プロ2年目の中嶋をスタメンにするよう山田自ら上田利治監督に願い出たという。その後の中嶋は「メジャーに最も近い捕手」とまで呼ばれるまでに成長した。

     他にも、北別府学と西山秀二(広島)、工藤公康と城島健司(ダイエー)など、同様の例は少なくない。会沢にとってはもちろん黒田博樹だろう。

     3月29日のヤクルト戦でバッテリーを組んだ二人は見事チームを勝利に導いた。ハイレベルのツーシーム、スライダー、フォークを卓越した制球力で投げ分けるのが黒田の特徴。実戦を通して黒田のボールを受ける中で、配球はもちろん、投手心理に至るまで、会沢は多くのことを学ぶことになるだろう。

     黒田がやるべきことはチームに勝利をもたらすことだけではない。日米通算183勝の大投手が、“打てる捕手”を“勝てる捕手”へと成長させたとき、24年ぶりの広島優勝がぐっと近づく。

    文=清家茂樹(せいけ・しげき)

     日本球界2740日ぶりの勝利から一夜明け、広島の黒田は多くの祝福メールが届いたことを明かした。

     ヤンキース・田中からは「ナイスバッティング(笑い)」。これには「多分、僕のバッティングをナメているんでしょうね」と笑った。マーリンズに移籍したイチローからも届き「ずっとやりとりをさせてもらっていますし“マイアミから応援している”というメールも、もらっていたので」と感謝していた。

     8年ぶりに古巣復帰した広島・黒田博樹投手(40)が初登板となった29日のヤクルト戦(マツダ)で7回無失点の好投を見せ、2740日ぶりに日本球界で白星を手にした。完璧とはいえない状態の中でも強力なヤクルト打線をシャットアウト。黒田の雄姿を見ようと集まったカープファンの期待に見事に応え、これ以上ないスタートを切った右腕だが、その意外な効果にもチーム内は注目している。

    「内容自体は良くなかったが、今日の調子の中でベストの投球はできた」と話したようにこの日の黒田は4回以外、毎回走者を出す苦しいマウンドだった。しかし、そんな中でも真価を発揮するのが黒田という男だ。2回無死二塁のピンチでは三者連続で内野ゴロに仕留めてホームを踏ませない。7回二死一塁の場面では中村に対して外角いっぱいの「バックドア」で見逃し三振を奪い、マウンドを後に託した。

     3回には足元を気にするそぶりを見せ畝投手コーチが慌ててマウンドに駆け寄る場面もあったが「大丈夫です」と続投を志願。そんな心意気に応えようと赤ヘル軍団は奮起した。9回にはセーフの判定を巡って緒方監督が猛抗議を行うなど執念でピンチをしのいで勝利をつかんだ。

     復帰初戦で初登板初勝利となった黒田。周囲からの過大なまでの期待は重圧となったはずだが「今までプレッシャーのないマウンドは経験したことがない」とサラリ。この日球場に集まった3万1540人の赤ヘル党は大歓声を送り、涙を流すファンも多くいた。しかし、本人は「試合が終わった後は(喜びに)浸れるが、試合中は必死。これからもあまり楽しいということはないと思う」と次なる戦いに向けて、気を引き締めた。

     そんな右腕の加入効果は確実にチームに表れている。この日は新戦力のグスマンが来日初打点を挙げるなど助っ人軍団にも「ヤンキースにいた黒田を勝たせないといけない」という心意気が生まれていた。さらに助っ人獲得競争においても黒田の存在はあまりにも大きい。「メジャーでも尊敬を集めていた黒田がいるなら広島カープに行きたいという外国人選手が多く出てくるかもしれない。そうなればうちにとって大きなプラスに働く。黒田本人もメジャーに知り合いも多いだろうしね」(チーム関係者)と“KURODAブランド”に期待を寄せる。

     広島は外国人選手の獲得に関して近年は“当たり”を引き続けている。ただ、資金面では巨人やソフトバンクの足元にも及ばず、目を付けていた選手から撤退を余儀なくされたこともある。しかし、黒田効果により助っ人獲得も優位に進めることができるというわけだ。かつて広島に在籍したエリック・スタルツ投手(現ブレーブス3A)の獲得を黒田が後押ししたという実績もある。

     米国球界にも顔は広くメジャーナンバーワン左腕であるクレイトン・カーショー投手(27=ドジャース)は特に親交が深い。カーショー自身は2020年までドジャースと複数年契約を結んでいるだけに現実味は薄いが、そうした超一流の選手獲得も黒田がいれば不可能ではない。今後もグラウンド内外で存在感を発揮することになりそうだ。

     31日のDeNA戦(横浜)に先発する広島大瀬良大地投手(23)は普段通りを心がける。

    【写真】広島大瀬良、黒田直伝ツーシーム「すごく力になる」

     30日、マツダスタジアムでの指名練習に参加し「いつも通りの感じ、普通にやれればいい。(開幕3連戦は)みんないい投球をした。調子が悪いなかでも先発の役割を果たしていたし、そういう投球をしたい」と意気込んだ。

     昨年9月6日にプロ初完封をマークした縁起のいい横浜スタジアムで、今季初勝利を目指す。

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     米大リーグ・ヤンキースから8年ぶりに広島カープに復帰した黒田博樹投手が29日、本拠地マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に先発し、7回96球を投げ、5安打5三振1四球、無失点に抑え、07年9月27日・ヤクルト戦(広島市民)以来、2740日ぶりの日本での白星を挙げた。開幕戦の始球式に登場した熱烈な鯉党として知られるシンガーソングライター・奥田民生も歓喜した。

    【写真】黒田の「男気復帰会見」漫画になった

     奥田はこの日の試合を観戦していたようで、「あと19勝お願いします!」と所属事務所を通じて勝利を祝福するコメントを発表。シーズン20勝に期待を寄せた。

     奥田は27日の開幕戦の始球式で捕手を務め、今季のカープに「ここまできたらいい加減に(優勝)してほしい。今年ダメだったらいろんな所で怒るでしょう」と愛情あふれるゲキを飛ばしていた。

     カープ芸人として知られるチュートリアル・徳井義実は勝利の瞬間「黒田さん!」と全身全霊のツイート。同じくカープ芸人のザ・ギース尾関は「黒田カープ復帰初勝利!!!!素晴らしすぎる投球!!!今後3・29を国民の休日にしてほしいレベルの嬉しさ!!!こんな時にネクストバッターズサークルまでしか出なかった新井さんもいい味!!!」(※編注・新井貴浩はネクスト−に入るも出番なし)と黒田の復帰勝利となったこの日を「国民の休日にしてほしい」と喜んだ。

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