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    ドラフト

     第98回全国高校野球選手権広島大会が、7月9日からマツダスタジアムなどで行われる。今夏は94校92チームが参加。夢の甲子園出場を目指した熱い戦いが繰り広げられる。

     今年は、2人のプロ注目選手に話題が集まる。1人目は広島新庄・堀瑞輝投手(3年)だ。最速145キロの直球と鋭く曲がるスライダーが武器の本格派左腕。すでに広島をのぞくプロ11球団が視察に訪れている。同校は巨人の田口麗斗投手を輩出しており、左腕育成に定評がある。

     武器は何と言っても角度のある直球だ。冬場のトレーニングにより球速は5キロもアップした。昨年は2年生エースとして初めて甲子園に出場した。2回戦で1年生スラッガーとして話題を集めた清宮がいる早実と対戦。清宮に適時打を浴びるなど4回途中3失点でKOされた。堀は「自分の力のなさを感じた」と、自信は1試合で打ち砕かれた。

     「3年生に引っ張ってもらい出た甲子園。今度は自分が甲子園に連れて行く」。それまで控えめだった左腕は、先頭に立ちチームを引っ張った。練習では誰よりも走り込み下半身を鍛えスタミナをつけた。「ペース配分ができるようになった」。ただやみくもに三振を奪いにいくのではなく、状況に応じて打たせて取る投球も身に付けた。「一回りも二回りも成長した」と、迫田守昭監督が目を細めるまでたくましくなった。

     試合で投げるたびに多くのスカウトがスピードガンを向ける。それでも堀は「最後の夏。甲子園に出ることだけに集中したい」と言った。昨夏の悔しさを晴らすため、2年連続での甲子園出場を誓う。

     もう1人は如水館の持田大和内野手(3年)。迫田穆成監督が「如水館で23年間、監督をしているが、一番の選手」と最大級の評価をする左の好打者だ。

     魅力は打撃。広角に打ち分ける巧みなバットコントロールに加え、今年はパンチ力が備わった。昨秋から精力的に行ってきた体力トレの結果、ロングティーでは脅威の飛距離をたたき出した。100メートル先にある高さ25メートルの防球ネットを軽々と越え、コーチ陣をあぜんとさせた。それでも持田は「パワーがついた実感はある。でも大きいのを狙うのではなく、ヒットの延長線がホームランだと思っている。そういうバッティングをしていきたい」と謙虚だ。

     ポジション変更も打撃に好影響を与えている。昨秋までは中堅手だったが、今夏は中学以来となる遊撃手で出場する。外野手よりも守備機会が増えることで、打撃への影響が心配されるが「楽しいですよ。プレーに携わる機会が増えるので。足腰を使うので打撃にもいい影響が出ています」と笑った。

     優勝候補の筆頭は40年ぶりに春季中国大会を制した崇徳。そのほかには広島新庄、広陵が有力視されている。1枚の甲子園切符をかけた真夏の戦いに、注目したい。(デイリースポーツ・市尻達拡)


    引用元 http://www.daily.co.jp/opinion-d/2016/07/06/0009255296.shtml

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