元気いっぱいの小学生からエネルギーをもらい、大瀬良が来季への決意を新たにした。広島では16、17年のジョンソン以来となる2年連続開幕投手。佐々岡新監督からの打診は「まだないです」と明かしたが、大本命が堂々の立候補だ。
「そのつもりでいます。もちろんアピールしないといけないですし、そのためだけじゃなくて、年間を通して大事な試合でもパフォーマンスを出せるようにしないといけない。まずはしっかりアピールして、開幕投手をまた任せてもらえるように頑張りたいです」
大舞台での勝負強さは証明済みだ。初めて大役を任された今年の3月29日・巨人戦(マツダ)では8回7安打無失点の快投を演じた。広島凱旋で注目された丸を4打席連続三振。球場が独特の緊張感に包まれる中で手にした初白星は格別だった。
「日本シリーズとかも経験させてもらいましたけど、(開幕戦は)チームとしての一発目の試合で勢いを付けたい大事な試合。何にも代えることのできない大きな経験をさせてもらったので、何度も味わいたいです」
就任会見で佐々岡新監督からリーダーに指名されたように、来季も投手陣の大黒柱だ。プロ6年目の今季は26試合に登板して11勝9敗、防御率3・53。リーグトップの6完投をマークするなど、夏場もフル回転した。今季1軍投手コーチだった指揮官から「エース」と認められ「すごくお世話になっているので、いい形でチームとしても監督としてもスタートが切れるように」と恩返しの思いは人一倍強い。
東京五輪イヤーの来季開幕戦は3月20日の中日戦。例年より約1週間早く、佐々岡監督からは調整の前倒し指令が出ている。「基本的に休むことはない。気持ちもオンとオフをあまり考えず、オンのままオフシーズンを過ごしていきたい」と語る右腕に不安はない。この日は小学6年生とふれ合い「思いやりの心を学ばせてもらいました」とにっこり。心優しきエースが来季も開幕のマウンドに立つ。

引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191128-00000028-dal-base