開幕スタメンの座を目指す戦いも、これからが本番。長丁場のシーズンと言えど、どのチームも出だしでつまずくのは避けたいところ。そんな時、首脳陣を助けるのが“春男”の存在だ。
開幕直後から打撃面でチームを引っ張る男が現れると、チームにとっても、そしてファンにとっても心強い。そこで今回は過去3シーズンをふり返り、現役最強の“春男”を調べてみた。

続いてセ・リーグのトップ3をチェック。パ・リーグは比較的妥当なメンバーが揃ったが、セ・リーグではどうだろうか。
【第3位】
大島洋平(中日)
率.316(358-113) 本3 点23 盗10
第3位に入ったのは大島洋平。この3シーズンで打率3割以上は昨季のみとやや苦しんでいる印象もあるが、例年春先はよく打つ傾向がある。特に昨季は開幕から好調で、3~4月の安打数は42本をマーク。チームが開幕から低迷するなかでただひとり、気を吐いていた。
毎年コンスタントに20盗塁以上を記録するリードオフマンだが、昨季は春先から積極的に仕掛けていた。今季もスタートダッシュ次第では2012年以来となる、盗塁王の獲得もありそうだ。
【第2位】
川端慎吾(ヤクルト)
率.325(237-77) 本1 点14 盗0
昨季は椎間板ヘルニアの影響で全休となったためにイメージがないかもしれないが、川端慎吾も春先は得意なタイプ。開幕スタメンに名を連ねた2015~2016年はいずれも4月末までの打率が.310以上とよく打っており、2015年は3番、翌2016年は2番と異なる役割ながら結果を残した。
完全復活が待たれる今季は復帰した青木宣親と山田哲人の間となる2番を務めると見られ、体調が万全であれば、また2年前の調子を取り戻すようなら、ヤクルト打線の破壊力は大幅に向上しそうだ。
【第1位】
ブラッド・エルドレッド(広島)
率.344(180-62) 本13 点34 盗1
コンスタントに高打率を残す選手たちが名を連ねてきた中で、セ・リーグの第1位に輝いたのは広島の主砲・エルドレッドだった。集計期間内の打率.344は、パ・トップの秋山翔吾ですら大きく引き離す圧倒的な数字である。
右ひざ半月板の手術の影響で2015年は開幕に間に合わなかったが、翌2016年は開幕から「5番・左翼」の座に就くと打率.358、9本塁打、18打点、OPS1.103と絶好調。昨季も打率.324という好成績を残してチームの開幕ダッシュに大きく貢献している。
調べてみると、意外な名前が登場したプロ野球界の春男たち。2018年のペナントレースで最初に大暴れするのは果たしてどの選手だろうか。
文=福嶌弘(ふくしま・ひろし)
引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180219-00144761-baseballk-base