広島カープブログ

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    廣瀬純

    【始まりの鐘が鳴る~カープ日本一への道~廣瀬純】「覇気で打ちました!」

     この絶叫で今やチームの人気者になった安部友裕内野手(28)(右ふくらはぎ打撲箇所の血腫除去により現在はリハビリ中)。今季は昨シーズンの出場試合数(115試合)を上回る出場(123試合)で打率3割以上を維持。プロ10年目でようやく田中、菊池、丸ら同世代選手と肩を並べた感があります。

     2007年のドラフト1位。プロ入り前から走攻守揃った万能選手として注目されていました。もっと早くレギュラーとして活躍してもおかしくなかった逸材です。ブレークが遅れた理由は自らが言う「覇気」が大きく関係しています。

     数年前までの安部には「一軍に上がって活躍する」という強い意欲が感じられませんでした。コーチにノックや特守を命じられても常に惰性的。打撃練習も「数をこなす」だけで目的意識を持っているようには見えませんでした。

     田中、菊池、丸らライバルが次々にレギュラーに定着する中、ひとり二軍でもがき苦しんでいた焦りもあったのでしょう。次第に腐り始め、いつしか周囲からは「安部は本当に大成するのか」。不安の声が漏れるようになっていました。

     そんな彼を放っておかなかったのが当時二軍で指導していた東出(輝裕=現一軍打撃コーチ)でした。

     将来的なチーム内野陣の底上げを考えると、三拍子が揃う安部の存在は不可欠。15年シーズン、東出は鬼軍曹役を買い、安部の体内に潜んでいた弱さを一掃しようと試みました。その気持ちを伝えるべく練習中に出た言葉が「お前、覇気ないな」というひと言。東出が安部に奮起を促した究極の“愛のムチ”だったのです。

     安部もそのひと言で我を見詰め直したのでしょう。以後は、見違えるように精力的に練習をこなすようになりました。ノック一つとっても声を張り上げ、一球一球を大事に捕球する。生まれ変わった安部はこうして、レギュラーをつかめる位置まで上り詰めてきたのです。今でも「覇気」を絶叫するのは当然、東出に足を向けて寝られないはずです(笑い)。

     僕も現役中に何度か安部と食事に行きました。彼に相談を受けた際には、自分の経験を交え、こう忠告しました。
    「俺だって逆指名でプロ入りしたのに、規定打席到達までに10年かかった。お前だってやれるよ」

     安部が「下を向いてたってしょうがないですよね」とつぶやいていた姿が今も脳裏に焼き付いています。だからでしょう。彼の活躍を見るたびに自分のことのようにうれしく思えてきます。

     盗塁のスタートや守備時の球際の弱さなど、安部には課題もありますが、その分伸びしろも多い。苦節10年を無駄にしないよう、彼には今以上の努力を続け、広島を代表する選手として長くプレーしてもらいたいです。 
     (終わり)
    引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171015-00000003-tospoweb-base

    【始まりの鐘が鳴る~カープ日本一への道~廣瀬純】打撃面で今季のMVPを一人挙げろと言われたらファンは誰を選ぶでしょうか。僕なら間違いなく丸を挙げます。

     シーズン序盤から派手な活躍こそなかったものの、3番打者としてチームの主軸に君臨。打率3割8厘、92打点、23本塁打をマークしました。この安定感と堅実さがなければ、僕は広島のリーグ連覇はなかったと思っています。

     4月中旬から4番に抜てきされた(鈴木)誠也の負担を軽減した点も見逃せません。仮に丸の打率がシーズン序盤、2割5分程度だったら、誠也は4番として活躍し続けることは難しかったはずです。実際、他球団の主力投手に話を聞くと、みな口を揃え「丸がシーズンを通して好調だったことで、4番の誠也が楽に打てていた。誠也の活躍は丸の成績が大きい」と話しています。3番・丸の存在がいかに相手投手に脅威を与えていたか。こうした証言からもチームへの貢献度は理解できると思います。

     もっとも、彼が現在のような模範打者に成長できた背景には琢朗さん(石井琢朗打撃コーチ)の存在があります。

     僕が知る限り、入団当初の丸は若さと才能だけでプレーを続けていました。練習量こそ豊富も、食事は好きな物を好きなだけ食べ、お酒も飲んでいました。プロとしての自覚は希薄だったと思います。 ところが、琢朗さんが広島に来てから変化が表れました。公私にわたり自らを厳しく律する琢朗さん。その先輩のもとで打撃精度の向上に取り組みながら「現役生活を長く続けるための心得」も注入されました。以後は食生活を徹底管理し、大好きだった酒も控えるようになりました。ここ最近は日々の練習にも目的意識を持ち、本人の口から「できる限り長く現役をやりたい」という言葉も耳にします。明らかな成長が感じられます。

     ただ一つ、気になる点もあります。自らに対し厳しくなったあまり、ストイックな性格に磨きがかかっていることです。

     丸は「これ」と決めたら、最後までやり続けるタイプ。数年前には「体を大きくする」と決意を固め、一心不乱に毎日プロテインを飲み続けました。その結果、タンパク質の数値が急上昇。ある日行われた健康診断では「高タンパク質」で医師や球団から注意を受けるという失態を犯した苦い過去があります。

     現在もその“名残”はあります。バットを握るためにはめる「革手袋」へのこだわりです。丸は一度はめて少しでも緩みやたるみ、感覚のズレを感じるとちゅうちょなく革手袋を替えます。その数は尋常ではない。1試合1打席ごとに別の手袋を使うことも珍しくありません。

     先日「いったい1シーズンでどれぐらいの数の革手袋を使うの?」と冗談交じりに質問しましたが、本人は苦笑いを浮かべていました。

     今度、改めて丸にこの質問をぶつけてみます。東スポ読者の皆さん、その数を当ててみてください。見事正解した方には…本人の革手袋、プレゼントさせていただきます!

     ☆ひろせ・じゅん 1979年3月29日生まれ。大分県出身。佐伯鶴城高―法大。大学時代の2000年にシドニー五輪野球日本代表を経て、同年ドラフト逆指名で広島入団。強打の外野手として活躍。10年に打率3割、ゴールデン・グラブ賞を受賞。13年にはプロ野球新記録の15打席連続出塁をマークした。16年に現役引退。17年から中国放送(RCC)の野球解説者として活躍中。通算成績は978試合で打率2割7分3厘、51本塁打、253打点。右投げ右打ち。
    引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171006-00000005-tospoweb-base

    【始まりの鐘が鳴る~カープ日本一への道~廣瀬純】リーグ連覇の美酒に酔いしれる裏で、今季悔しい思いをしている主力もいます。「始まりの鐘が鳴る…」で始まる僕の現役時代の応援歌を引き継いでくれ、今でも個人的に弟のようにかわいがっているキク(菊池涼介内野手=27)です。

     圧倒的な守備力でチームをけん引も、打撃面で低迷。昨季3割以上あった打率(3割1分5厘)は今季2割7分6厘止まり(19日現在)。シーズン序盤の3、4月に至っては打率2割5分台という極度の不振に陥りました。

     この不振には明確な理由がありました。今春に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への出場でした。

     キクは日本代表の主力として期待されていたため、年明けの自主トレから急ピッチで体づくりを敢行。同じくチームから代表に選ばれた広輔(田中)や誠也(鈴木)とは異なり、本戦ではレギュラーとしてフル参戦を余儀なくされました。

     その代償は想像以上に大きかったといいます。今年3月下旬、WBCを終えたキクと二人きりで話す機会がありました。体調について聞いたところ、普段周囲に弱音を吐かない男が珍しく真顔でこう漏らしてきました。

    「純さん、実は全然体が動かないんですよ。疲れがたまって抜けないんですよ」

     蓄積疲労が限界に達していたのだと思います。両太ももを含めた下半身には強い張りが襲い、WBC開幕前に絞り切った体重もさらに2キロ以上減っていました。戦線離脱の一歩手前。まさに瀕死の状態だったのです。

     長いシーズンを考えれば休養という選択肢もありましたが、彼は攻守の要。「休みたい」と言えば、チームへの影響は計り知れません。本人もそのことは十分わかっていました。そんな体調のまま迎えたシーズン。打撃面で精彩を欠くのも無理はなかったのです。

     幸い、シーズン序盤からキクを挟む1番・田中と3番・丸、さらには4番・誠也も好調をキープ。チームの開幕ダッシュも重なり、彼の不振が際立つことはありませんでした。今思えば、幸運のひと言に尽きます。本人に4月を振り返ってもらうと「(自分が調子が良ければ)もう5勝、上乗せできる試合もありました」と厳しい口調で話していました。

     全力でプレーできなかった序盤の悔しさをCSで晴らしたい。そんな思いが強いからでしょう。シーズン終盤からは外出を極力控え、食事も体への負担を考慮しながら節制を心がけているといいます。

     そんなキクの現在のストレス発散法は自宅での「ジブリ作品観賞」。連日、寝る前にハマっているようで、先日は「紅の豚」の名シーンを見逃してしまい、悔しがっていました。

    「有名な『飛ばない豚はただの豚だ』のセリフをどうしても聞きたかったんですけど、疲れていたせいもあって、その名ゼリフを聞く前に爆睡してしまったんです。もう一度見ないといけませんね(笑い)」(菊池)

     心身ともに余裕が感じられるようになってきました。ポストシーズンでは期待が持てそうです。

     ☆ひろせ・じゅん 1979年3月29日生まれ。大分県出身。佐伯鶴城高―法大。大学時代の2000年にシドニー五輪野球日本代表を経て、同年ドラフト逆指名で広島入団。10年に打率3割、ゴールデングラブ賞を受賞。13年にはプロ野球新記録の15打席連続出塁をマークした。16年に現役引退。17年から中国放送(RCC)の野球解説者として活躍中。通算成績は978試合で打率2割7分3厘、51本塁打、253打点。右投げ右打ち。
    引用元 https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/771280/

    【始まりの鐘が鳴る~カープ日本一への道~廣瀬純】広島のセ・リーグ連覇を祝し、カープOBで評論家の廣瀬純氏(38)が東スポ初登場。頼もしい後輩V戦士たちの素顔を秘蔵エピソードとともに振り返る。カープファン必見の新連載第1回は、今季先発の柱として大ブレークした3年目右腕・薮田和樹投手(25)だ。

     こんにちは。元広島カープの廣瀬純です。今日から僕の知る仲間たちの日本一に向けての奮闘ぶりをご紹介していきます。

     リーグ優勝や日本一になるチームにはシーズン中「救世主」のような選手が必ず出現します。今年のカープでその役割を果たしたのは間違いなく薮田でしょう。

     シーズン開幕前はあくまで中継ぎ要員の一人でした。ところが、守護神・中崎が4月上旬に腰痛で離脱すると、セットアッパーとして台頭。中崎が5月に復帰すると、今度は祐輔(野村)離脱の穴埋めとして先発に抜てきされました。このチャンスを生かした薮田は6連勝するなど好投を連発。ここまでチーム最多の14勝(3敗)をマークしました(18日現在)。薮田の先発&中継ぎという大車輪の活躍がなければ連覇は困難だったかもしれません。

     僕が薮田の存在を初めて知ったのは彼が岡山理大付高時代のこと。といっても、たまたま自宅に配車したタクシーの運転手が薮田のお母さん(昌美さん)で「ウチの息子も野球をやっているんです。高校生ですが、直球は140キロ台後半が出るんです」とアピールされたのがきっかけです。僕はその際「(チームスカウト部の)松本有史スカウトでも紹介しましょうか?」と冗談交じりに話をしました。そんな経緯もあったので、薮田が2015年に入団してきた時には「あの時の運転手さんの息子か!」と驚いたものです。

     ただ、当時の彼の印象は「体が弱い」のひと言でした。亜大時代に右ヒジを手術した不安もあったからでしょうか。1年目のキャンプでは自ら積極的に前に出てアピールをしないどころか、投げ込みも最小限。練習が始まると「痛い」「かゆい」の連続だったため、二軍で指導していた佐々岡さん(二軍投手コーチ)も頭を抱えていました。僕も脆弱な体質を認識していましたから、薮田との会話で一番多かったのは「体、大丈夫か?」だったと思います。

     体の弱さが際立った半面、目を見張るものもありました。たとえば僕がトレーニングの一環で「フレクションボール」という筋膜をやわらげるボールを使っていたら、数日後、全く同じ物を通販で購入してきました。「純さん、これって体にいいんですよね」と。元来、彼は「健康オタク」。体にいいと思うことは全て実践するタイプです。様々な体のケア、トレーニング法を取捨選択しながら、自らのコンディションを上げていきます。一軍でもコンディショニングトレーナーのサポートのもと、肩関節や股関節の可動域の確認、ウエートトレーニングなどを継続して行っています。柔軟な発想力と行動力が今の結果に結びついています。

     交流戦では、パ・リーグを代表するオリックス・金子千尋と真っ向勝負で勝利。8月12日の巨人戦でも菅野との投げ合いを制し、完封勝利を飾りました。相手エースを撃破したことで、徐々に自らの投球に自信を深めたことも大きかったと思います。

     CSでは先発3本柱の一角を担うであろう薮田には、フル回転で活躍してもらいたいです。

     ひろせ・じゅん 1979年3月29日生まれ。大分県出身。佐伯鶴城高―法大。大学時代の2000年にシドニー五輪野球日本代表を経て、同年ドラフト逆指名で広島入団。10年に打率3割、ゴールデン・グラブ賞を受賞。13年にはプロ野球新記録の15打席連続出塁をマークした。16年に現役引退。17年から中国放送(RCC)の野球解説者として活躍中。通算成績は978試合で打率2割7分3厘、51本塁打、253打点。右投げ右打ち。
    引用元 https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/770194/

    <広島5-4DeNA>◇14日◇マツダスタジアム

     広島ジョンソンは、彼本来の球のキレが足りなかった。いいときならストレートのキレもあり、カーブも鋭く変化するが、3回にDeNA打線につかまったときは、いずれもいまひとつだった。持っている投球ができれば、打者は差し込まれたり、振り遅れたりする。わずかな違いだが、その差は大きい。


     ただ、4回以降は腕も振れて、球にキレも出てきた。左ハムストリングスの筋損傷から復帰後、まだ完全に復調したとはいいがたいが、この日の後半の投球には、本人も首脳陣も手応えを得たのではないか。

     リーグ連覇はもう目の前で、首脳陣は現実的にはクライマックスシリーズや日本シリーズを想定しているはずだ。ジョンソンはそこで間違いなく必要になる投手。ポストシーズンは投手力が重要になる。そこで“使える”かどうか、残り試合で見極めることになる。

    (日刊スポーツ評論家)
    引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170914-00003038-nksports-base

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