<史上初のセンバツ中止6>

選手発掘の場ともなる晴れ舞台が消えた。センバツ中止。プロ野球のスカウトには、シーズン最初の「仕事場」になるはずだった。広島苑田聡彦スカウト統括部長(75)は中止が決まると、大学、社会人のオープン戦をスケジュールに入れた。観戦の可否を電話で確認し、グラウンドに足を運ぶ。「無観客でやる試合があるんです。見せてもらえるなら行かんとね」。


スカウトになって43年、甲子園に通わない春は初めてだ。「一番楽しみにしている大会なんですよ。冬場に鍛えた選手の成長が分かる。この時期が一番成長するんじゃないかな」。秋に新チームが始動し、体力強化の冬場を越えて、新たなシーズンを迎えるとき。高校生は、この短期間で急成長するという。今、巨人で活躍する丸佳浩外野手も、そんな1人だった。

79回大会(07年)に出場した。千葉経大付の外野手兼投手は一冬越え、エースになって登場した。苑田スカウトは、そんな丸に、打者としての成長を見いだした。「ハンドワークが柔らかくて球の捉え方がいい。瞬発力、足もある。投手じゃなく、野手だと思いました」。夏は千葉大会で敗れたが、その年の高校生ドラフトで3巡目指名した。

アマ選手でも動画が流され、投球の回転数や、打球速度まで分かる時代になった。それでも苑田スカウトは「自分の目」を信じる。「データは参考になるが、あてにはできんですよ。自分で見ないと分からんことがあるんで」。2試合連続して20奪三振の投手がいるとの情報を得て、北海道に飛んだことがある。実は低レベルの試合で達成された記録。ドラフト対象には、ほど遠い投手だった。

ナマの観戦では、性格や生活習慣まで垣間見ることがある。数日前に訪れた大学では、ドラフト候補のスパイクが気になった。人工芝なのに、泥汚れが目立った。「用具を大事にしていない。私なら、あんな選手はイヤですね」。若いころは年間の観戦試合が360を超えた。今でも200試合近く見る。

周囲は「目を保護した方がいい。サングラスを使ったら」と心配するが、本人は冗談交じりにこう言う。「サングラスをかけたら、相手に失礼だと思うんですよ。色メガネで見ちゃいかんでしょう」。春の甲子園が消えても、慌てず騒がず開催される試合を探して選手をチェックする。「ドラフトはあるんだろうから、逆に腕の見せどころかもしれんね」。

衰えを知らない年長のスカウトは、いつも通りに「マイ座布団」を持参してネット裏に陣取る。【米谷輝昭】



引用元 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-23310272-nksports-base
名無しさん : 2020/04/01 12:05:15
プロ野球ファンとしてはペナントレースの開幕も気になるけどドラフトも気になる。
コロナウィルスの影響でスカウトの皆さんは行動が限られるでしょうが優れた才能が埋もれてしまわないように才能ある選手の発掘を期待しています。
名無しさん : 2020/04/03 02:26:52
コロナの影響によりドラフトは難しくなるのは想像出来る。世の中は停滞しても時間は流れて行く中で動かなければいけない人は必ずいるし、野球界で言えばスカウトさんもそれに当たる。素晴らしい球児の見逃しだけはないよう頑張ってほしいものです。そういうものまで意味のない辛辣なコメントはやめてもらいたいものだ。
名無しさん : 2020/04/01 14:37:59
スカウトさんの力が今年ほど問われる年はないでしょうね。。
来季のドラフト会議が、早楽しみです!
名無しさん : 2020/04/01 20:27:22
仕事の流儀で取り上げてほしい。